やることがあってもなかなか動き出せないこと、ありますよね。
僕は昔から追い込まれないと動き出さないタイプで、課題の期限が7日後なら6日目に焦って作業し始めるような人間です。
もちろん学生時代のテストは一夜漬けでした。
早く済ました方がいいとわかっていても、やる気が出ずに机に向かうことすら億劫です。
こんな自分を変えるべく、さまざまな方法やマインドを模索しました。
その中でてっとり早く実践できるのがメルロビンスという人が自身の本で紹介した「5秒の法則(5秒ルール)」という方法です。
とても簡単な方法なので、すぐに実践してみてください。
5秒の合図で行動する。これだけ。
昔ありましたね。3秒ルールとか。
食べ物を地面に落としても3秒以内なら汚くないみたいな。(実際はバッチいのでやめましょう!)
名前は似ているものの「5秒の法則」は別物です。
5秒ルールとは、5秒で何があろうとも動き出すルールを自分に課す方法です。
5秒間は脳に言い訳する余裕を与えない
人間は言い訳が大好きです。
あれをやろう、これをやろうと思っていても、考えれば考えるほど「やめとこう」という決断へ向かっていきます。
それで自分をだらけた人間とは思わないでください。新しい行動というのは、とても怖いことですよね。
怖いことは脳もわかっていて、自分を守るために怖いことをさせない方向に持っていってしまうんです。
人間の脳は自分を守るために変化を嫌うようにできており、思考を重ねれば重ねるほど、動き出さない方向に考えを持っていきます。
今の状態で問題なく生きていけているなら、そのままでいようと脳がストップをかけてしまうんです。
脳、グッジョブ。
でも、現代で新しいことに挑戦するためには、この流れに逆らわなければなりません。
ではどうすればいいか。
脳に思考する余裕を与えないようにするんです。
5秒で動き出せば、思考する時間はほぼなく、思考したとしても5秒で動き出すと決めていれば何を考えていたって関係ありません。
何があろうと5秒で動き出すんですから。
5秒というのはあくまで目安で、自分がしっくりくるなら3秒でも0秒でもいいわけです。
でも5秒より長くするのは、脳に考える時間を与えてしまうので、5秒あたりが上限ですね。
5秒ルールの実例
早起き
一番実例としてわかりやすいのは、早起きでしょうか。
朝起きてもしばらくゴロゴロしてしまう人、二度寝してしまう人、たくさんいると思います。(はい、僕もです)
朝は本当にしんどいですよね…
朝起きたいと思ったら、何か自分にルールを課すしかありません。
朝、目覚ましアラームの鳴る音で目覚めたのなら、5秒数えてください。
「5、4、3、2、1起きる!」
言い訳する猶予を与えません。
そのまま洗面台へGOです。
顔を洗って、シャワーを浴びて、朝食を終えてコーヒーを飲んでいる頃にはつらくないはずです。
勉強
僕も現在、ITの資格を取るために勉強中です。
勉強をスタートさせる瞬間が一番つらい…。
勉強し始めれば、割とサクサク進むのですが、スタートを切ることが一番エネルギーを使います。
はい、この時も5秒数えます。
早起きの起床時間と同じように、勉強のスタート時間を前日に決めておきましょう。
「5秒の法則」を使うとつらいのは5秒だけ
「5秒の法則」の5秒間はめちゃくちゃしんどいです。
ほとんどの事柄に共通しそうですが、最初のスタートが一番きついと僕は思っています。
でも最初のスタートを乗り越えれば、
「わりとスッとある程度のレベルまで来れちゃったな」
「気づいたら1時間集中していた」
なんて経験ありませんか?
早起きで例えると一番わかりやすいですかね。
早起きは起きる時が一番しんどいです。
でも、頑張って起きて、洗顔してシャワーを浴びて朝食を食べる頃にはもうだいぶ楽になっています。
「5秒の法則」はつらい時間を5秒に凝縮します。
もし全く動き出さなければ?
一番恐れるべきことは、「全く動き出さなかった時」です。
継続的に動き出さず、結局やめてしまったらずっとつらいままです。
心理学者のウィリアム・ジェイムズ氏の名言で、ピッタリの言葉がありますので、紹介しましょう。
苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。
この言葉には、はっとさせられますよね。
僕は苦しい時にこの言葉を思い出して、自分を奮い立たせています。
夢を叶えるための行動を先延ばしにしているなら、5秒数えて動き出しましょう。